「抱っこがつらい…」にサヨナラしよう!

出雲・松江「まぁるい抱っこ☆てごの会」

話したいのに、伝える方法がなくて、わかってもらえないのは、つらいと思う。

今月から、新しいドラマが次々と始まっていますよね。

とりあえず1話を見て、次からやめるとか、そんなかんじで、つまみ食い中なんですが、

「35歳の少女」っていうのがありますね。

www.ntv.co.jp

事故によって、20年間ずっと眠り続けていた・・・・という設定のお話です。

 

このドラマの場合、「眠り続けていた」「その間ずっと、意識もなくて、何も見聞きしていなかった」っていうことになっているけど、

 

植物状態」ってそういうイメージだけど、

 

もしかしたら、そんな人ばかりではないんじゃないかなって思っています。

 

意識はないように見えても、耳は聞こえていて、周囲の話は聞こえているとか、

(死ぬ間際の人も、耳は最後まで聞こえているそうです)

植物状態、まではいかなくても、

事故や病気で、話せない、伝える手段がない

「思うように動かない肉体」という檻の中に閉じ込められている人が、

いるのかもしれません。

 

http://ohanashi-daisuki.com/info/story.html

より、以下引用

◆宮ぷーが目を開けた

 8日目に宮ぷーの目が開きました。私はうれしくて、お医者さんや看護師さんに「目が開いた、目が開いた」とお話をしました。けれども、宮ぷーの脳のCTは、例のないほど大きな出血であることを示していました。そして宮ぷーは、ときどき反射でどこかが動くことはあっても、声をかけても、ゆすっても、体のどこも動かせず、眼球すら、動かすことができないままでした。

 お医者さんは本当にやさしい方でしたので、またゆっくり言葉を選ばれるようにして「残念ながら、なぜか、植物状態の人は、昼間目を開けて、夜は目を閉じるのですよ」とおっしゃいました。それでも私は、自分があのとき、だいじょうぶだと思ったからだいじょうぶなのだという、何の根拠もないことなのに、そう思い続けていました。

 宮ぷーはいつか意識を取り戻すのだから、そのときに、意識のない間のことを知りたいに違いないからと、毎日日記を書き続けました。そして、宮ぷーの開いた目に私の姿を映しこんで、日記を読み続けました。そのとき、また私の思い込みだったのかもしれないのだけれど、私が話しかけると、眼球も動いてないけれど、確かに、目の光の様子が違うと思いました。宮ぷーは目の玉も動かないけれど、何もかもわかっているのだと感じました。

◆宮ぷーの思いを知りたい

 私はずっと特別支援学校に勤めています。そこで、子どもたちといて思い続けてきたことは、子供たちがたとえどんなに重い障害を持っていたとしても、だれもが気持ちを持っていてそれを伝えようとしているということでした。そして、子どもたちの気持ちを知りたいと思いながら、毎日を過ごしてきたように思うのです。

 宮ぷーの目の光が、話しかけると確かに違うと思い込んだ私は、思いを伝えられずにいる宮ぷーの思いをなんとしても知りたい、お互いに気持ちが伝え合えるようになりたいと思いました。どこか、宮ぷーが気持ちを伝えてくれるところはないか? 私の問いかけに、返事をしてくれるところはないかとずっと探し続けました。指でもいい、瞬きでもいい、頬の動きでもいい、どこでも、一箇所でも自分で動かすことができたら、そこに私は、「"はい"だったら、動かして」と話をすることができると思ったのです。けれど、それは、なかなか難しいことでした。けれど、宮ぷーが頑張り続けてくれたことがよかったのでしょうか? 思いを知りたいとあきらめずにいられたことがよかったのでしょうか? 宮ぷーが、最初は小さなまばたきで、そして、頭が動くようになり、指が動くようになって、気持ちを伝えてくれるようになりました。

◆「僕の毎日を知ってほしい」という宮ぷーの思い

 私は職業柄、意思伝達装置というものがあることを知っていました。意思伝達装置というのは、体の一部が動けば、そこでスイッチを押すことで、「あかさたな……」と順に読み上げる装置とつなぐことで、思いを文章化できる装置のことです。

 宮ぷーは、頭のスイッチと、意思伝達装置のひとつである「レッツチャット」という機械をつなぐことで、9カ月ぶりに、思いを伝えることができるようになったのです。気持ちを伝えられるようになった宮ぷーは、「僕の思いをたくさんの人に知ってほしい。それは僕の生きる証だから」と言いました。私の書く日記を多くの人に読んでもらいたいと言うのです。

 

「意思伝達装置というものがあることを知っていました。」

この一文は、ものすごく重要だと思うのです。

 

「知っているかどうか」で、その人の人生は大きく変わってしまいます。

健康で、こんな道具は必要がない、が一番だけれど、

知っておくと、助かることがあるかもしれません。

ohanashi-daisuki.com

 

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http://www.ohanashi-daisuki.com/a4.pdf

 

 

 

赤ちゃんも同じように、

お母さんや、周りの人に、いろんなことを伝えたいと思ってる。きっと。

 

でもまだ話せないから、

泣くしかない。

 

(道具を使って赤ちゃんと会話を・・・ってことではないですよ。

 犬の気持ちがわかる「バウリンガル」って、以前あったけどね)

 

「赤ちゃんが何を伝えようとしているのか?」

「何を言っているのか?」

くみ取って、対話していけるといいな~って思います。

 

ただ「泣き止ませよう」ってするんじゃなくてね。

 

ohanashi-daisuki.com