「抱っこがつらい…」にサヨナラしよう!

出雲・松江「まぁるい抱っこ☆てごの会」

レポ・まぁるい抱っこ講演会

2019年5月25日(土)

島根県大田市「あすてらす」にて

まぁるい抱っこの講演会を行いました。

講師はもちろん

一般社団法人育母塾・辻直美先生です。

当日は、地元ケーブルテレビの取材も入りました。 

 ママたちが抱える悩み、いろいろありますね。

「泣きやまない」「抱っこしても反る」「ずっと抱っこしても寝ない」

「寝たと思っておろしたら、起きて泣く」

「抱っこしてあげたいが、心も体もつらい」

「余裕がない」

それを解決するには・・・・・・?

それにはまず「なぜ泣いているのか?」を知ること。

赤ちゃんはママやパパに伝えたいことがあって、だから泣いているのですよね。

「泣かないで」ではなく、

「泣きやませよう」でもなく

「どうしたの?」という気持ちで、接することが大切なんですね。

 

そして、泣いていなくても、身体は、反応しています。

身体が固くなっていませんか?

身体は「こわい!」「痛い!」など反応しています。

本当に怖いときは、むしろ、声は出せないもの。

フリーズしてしまうものなのです。

だから、「泣いていないからOK」ではないのです。

身体の反応を見なくてはいけません。

 

タイムラグもあります。

「こわい!!」が終わっても、すぐには泣きません。

しばらくして、安心してから泣いたりします。

 

想像してみましょう。

絶叫マシンが大嫌いな人が、無理やり乗せられて、

地上に降りた瞬間は放心状態で、言葉も出ない、フリーズ状態ではないでしょうか。

コチコチになって出てきて、しばらくしてからようやく、力が抜け、ヘナヘナとなって、

そこでやっと文句が言えたり、涙が出たりしませんか?

 

‥‥そんなお話がありました。

さっそくタイミングよく?グズりだした赤ちゃんを、先生が抱っこ。

抱っこしながら、赤ちゃんの気持ちを先生が代弁。

抱っこしているうちに、赤ちゃんの身体が柔らかく変化していきます。 


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ママがいい~!と言っている赤ちゃんを、ママにバトンタッチ。

縦揺れ、スクワットは、よくやりますが、
実は、赤ちゃんにとってはとても怖い動きなのです。

飛行機に乗っていて、エアポケットで沈んだようなかんじ。

横揺れも、2拍子のリズムだと、テンポが速くなりがちで、これも怖いです。

おすすめは、ゆったりとしたボックスステップ。

先生のそばから、あえて遠ざかり、ママと赤ちゃんだけの世界を作ることで、赤ちゃんに安心してもらいます。

スタッフが一緒にボックスステップしていました。 

抱っこひもも、子どもの身体のことを考えて毎回調節しているでしょうか?

ママやパパの「ラクちん」とか「めんどくさい」を優先していないでしょうか?

スクリーンの、右と左の写真、全然違いますよね!

 

お話を聞くだけではなく、参加者さんにもワークに参加していただきました。

 

やりがちな「首の支え方」実際に自分がされたら、どう感じる?

寝かしつけの時の「背中を叩く」実際に自分がされたら、どうでしょう?

それで寝られそう?

手の形、手の位置を変えたら、全然違う!

同じ手の形でも、

脇を締める、脇が開いている・・・・で、また全然違います。

 

想像以上の「差」に、皆さんとてもビックリされていました。

「さわる」と「ふれる」の違い、わかりますか?

ポイントは「相手の気持ちを考えているかどうか」。

「痴漢は、“さわる” だよね」と言われて、ものすごく納得でした!! 

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「同じことをされたら、あなたはどう感じますか?」

 

講演会の内容を一言で言っちゃうと、これがすべて!

「なぜ、動くのをやめると泣くのか」・・・・・

もっと動いてほしいから?

怖いのが終わって、ようやく声が出せるようになったから?

 

「なぜ反るのか?」

そこをギュッとされたら、反るしかない・・・・自動的に反ってしまう。

そんな体験を、していただきました。

 

「要求されてから、さんざん待たせて、やっとしてもらっても、満足度は低い。

求める前に、してもらったらすごくうれしいし満足できる」

「”してあげる”、 “してあげた” という言い方や態度で、してもらってどんな気持ちになる?」

「“してあげる”という言葉を使ってしまうのは、“してあげるから、代わりに〇〇してね”という条件付きの行動だから」

というお話もありました。

 

講演会の間、がんばって待っててくれたお子さんたち。

最後に、パパやママが、まぁるい抱っこ。

 

ウロウロして、ステージに上がってきたお子さんとの交流にも、ホッコリ。

これも、まぁるい抱っこです。

まさに「心を包む」を見せていただきました。

参加された方は、それぞれに様々な驚きや発見があったと思います。

「これから、赤ちゃんだけでなく、周りの方への接し方も変わると思います。」

「子どもに“してあげる”という考えだから腹が立つという言葉に目からウロコでした。毎日イライラしてしまうのは、子どもに見返りを期待してしまっていたからだと思い知らされました。」

という感想もありました。

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